ZONE FINAL in 日本武道館〜心を込めてありがとう!〜

部屋の片付けとかやって、やっと落ち着いた時間が出来たので、追記します。

実に約2年前の2003年7月31日の
「ZONE TOUR ASTRO GIRL 2003 〜夏だぁ!ZONEだぁ!全員集合〜」以来の東京遠征。
何だろう?僕がこの2年間、東京へ行かなかった訳は特にあるわけではないのだが、
いろんな方が集まる東京公演を逆に回避していた自分がいたようだ。
まぁ、元々現場回数も限りなく少ない方なんで、あまり大っぴらなことも言えない
ところですが。
まぁ、そんな分けで、まさか久しぶりの東京が最終ライブになるとは、
思ってもいなかった。
前の日では、いろいろ行くところを考えていたのだが、
いざ羽田に着くと、早く会場に行きたくて、その足で直で九段下に向かった。
初めて現場に行くときのような半ばソワソワしたような
こんな感覚も、実に久しぶりだった。
そして、初めての武道館も場所が分かりやすく、15時頃に難無く会場入り。
とりあえず、入り口の外まで続いているグッズ待ちの列に驚愕した。
グッズ売り場まで続く長い列にそって、中に入っていく、
すでに会場周辺にも、かなりの人が散々としていた。
何人か、知っている&初めての人と会話しながら、開場を待った。
そして、日も沈みようやく、いつも見る顔ぶれの面々が揃ってきた。
一度ZONEから離れてしまった人など懐かしい面々も♪
誰もがZONEでは、初めてであろう会場。
そんな中で、迷わず、目があった瞬間、名前も言わずに挨拶してる。
そんな関係もこの何年かで、確実に築き上げられたものだ。
しばらくの間、いつものように談笑した後、各自会場入りし始める。
いつもと違うのは、これが最後の出陣なんだということを確認しながら、
気を引き締める皆さんの姿。
見る人見る人、すごく、りりしく見えた。


そして、僕らも入場。比較的、いつも絡んでるのは、MAIちん推しの方々が多いので、
本日もIブロックの通路側。
まぁ、僕にとっては、このMAIちんとMIYUちゃんの間から見える
角度からが最良の場所になっているので何の問題も無い。
そんなことを考えるのも今日で最後かと思うと寂しかった。
そして、一息ついて、後ろを振り返ってみると
今まで見たことのない人の波。ドームで5万人。イベント会場で10万人。
そんな数とかの問題ではなく、ZONEという一つのグループに
これほどの人々が集まれたんだ!このおっきなホールを満員に出来たんだ!
という高揚感でいっぱいになりながら、
しばらく浸った。
そして、19時を少し過ぎたころ、本当に最後のライブは、幕を開けた。
やっぱり、今回のリリース順のセットリストは、その曲々で、
その当時のことが、鮮明に思い出され、それだけで泣けてくる。
もう聴き慣れた曲たちばかり、洗練されたパフォーマンス…
しかし、今までと一つ違うところは、もう二度と自分の目で、耳で、そして体で
感じることの出来るものではなくなるということ。
この4年間で、ZONEは、素晴らしいもの、いやそれ以上のものを僕らに届けられる存在に
成長した。
僕らも負けじと体力をつけたり、振り付けを覚えたり、人と張り合うほど
声も出せるようになった。
その全てを集約したような最後のライブだった。
結局、セットリスト自体は、最後に中継のシクベが入っただけで
変わらなかったけど、これで良かったと思う。


そして、終焉を迎える。しかし、これは、単なる終焉ではなく、
ZONEがZONEとしてそこに存在したこの8年間のエピローグである。
そして、僕らファンにとっても最後のお別れの時。
ウエディングドレスを着たその姿で、今まで弾いていた楽器を置き、
僕らに挨拶をすると、ゆっくり…ゆっくりと門の外へ広がった世界へと旅立っていった。
とても幻想的だった。
誰もが到達できるような場所ではない。今まで目の前にあったものが
その瞬間、すごく遠くに行ってしまった感じがした。
また会えるような感覚を覚えながらも、行かないでくれと言ってる心の叫び。
とても苦しかった。とても辛かった。小さい頃の涙腺の病気で、涙の量が半端無く少なく
ドライアイもいいとこの目なんだけど、それでも僕の目の前は、涙で溢れた。
MIZUHOMIYUMAIKOTOMOKA、そして、TAKAYO、今日までありがとう!
最後だけど、本当にこの一言しか言えなかった。
ZONEに出会えて、嬉しかったし、幸せだった、
だから、一番言いたかった言葉だった。
でも、武道館に全て置いてくるつもりだったのに無理だった。
無理というか、全て置いてきたら、今の僕に何が残るのかと…
あの瞬間、過去の全てのことが、オーバーラップした時、そんな勇気がなかった。
そこまで、ZONEというグループが、自分の心の壁の中に入り込んで来てたんだなっと
気づいた。
そう思ったら、何だか、少しだけ安心できた自分がいた。
僕が忘れなければ、この世からZONEという存在は無くならない。
とても自己中心的な考え方だが、そう思わせてくれ。


もう、これ以上は、ZONEとの思い出は、増えていかないけど
僕は、ずっと変わらず…いや、せめて変えないように見守っていくと決心した。
そして、僕も一歩前へ前進したいと思います。
いつか見たまだ幼かった4人の子達のように…